H12.04.21発信 |
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VOL.19 | 空缶のリサイクルって? |
豊かな生活の代償として、大量に出るゴミが社会問題となっています。
手軽に口にできるペットボトル、飲料缶などもそのひとつです。
“これでは いけない!”と、リサイクルに取組む団体・個人も増えてきていますね。 私たちにできることを、少しでも実行していきたいので、 リサイクルについて教えてください。 |
◆ 『容器包装リサイクル法』って? ◆ | |
ママ |
『容器包装リサイクル法』という聞きなれない法律があると耳にしたのですが?
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店員 |
毎日出る大量のゴミをリサイクルによって少しでも減らそうという考え方の基に、 平成9年4月に『容器包装リサイクル法(正式名称略)』が施行されました。 内容としては、容器包装についての分別収集法及び再商品化の促進等に関わるもので、 企業などの団体への義務づけなども織り込まれています。 また、今年の4月に『容器包装リサイクル法』の一部が改正されましたね。 リサイクル活動を活発化させるために、 再商品化の対象物を「ガラス製容器」「ペットボトル」だけではなく「紙製容器包装」「プラスチック製容器包装」まで拡大し、 その義務を担う企業も大幅に増やしました。 |
ママ |
そうなんですか・・・身近に関わる私たち主婦にも、
そんな法律があることをもっとアピールしてほしいですね。 今日は飲料缶について教えてほしいんですが・・・ 缶にはスチール缶とアルミ缶がありますね。どう違うんでしょうか? |
◆ スチール缶とアルミ缶は別の過程でリサイクルされる! ◆ | |
店員 |
ママさんが言われるように、飲料缶には、鉄からつくられるスチール缶と、
アルミニウムからつくられるアルミ缶があります。
アルミ缶は軽くて、錆びず、冷え易いというメリットがあるので、 ビールや炭酸飲料などの飲料缶に使われています。 それに比べ、スチール缶は丈夫で、保温効果が高く、 (冷・温)コーヒー缶や缶詰に使われています。 この2種類の缶のリサイクルは別々に行われます。 つまり再生過程が違うんですよ。 |
ママ |
なるほど。そう言えば缶に“あき缶はリサイクルへ”という表示と共に、
それぞれ“スチール”“アルミ”と明記されていますね。
私もその表示を見て分別しているんですよ。 |
店員 |
それは、感心ですね。 業者も分別するのに、表示で見分けたり、処理場ではスチール缶が磁石につく性質を利用して分けていきます。 この作業が結構大変だと聞いています。 |
◆ リサイクルでエネルギーの節約! ◆ | |
店員 |
リサイクルするということは、ゴミを減らすという目的もありますが、 限りある資源やエネルギーを節約するという大きな役割も果たします。 原料からスチール缶やアルミ缶を生産するよりも、 回収したものを再生して新しい缶をつくるほうがグ〜ンとエネルギーの節約になるようです。 例えばアルミ缶の場合、アルミ缶を1個リサイクルすることにより、 消費電量を40ワット電球×約10時間分節約できるそうです。 つまり、90%以上もエネルギーの節約になります。すごいですね。 |
ママ |
ホント!!驚いたわ〜。空き缶にそんなエネルギーがあったなんて知らなかったわあ。 知らないってことは、怖いことね・・・ |
息子 |
ぼくも学校へ空き缶を持っていくよ。たくさん集めると学校に必要なものがもらえるんだ。 結構イイことしているんだなあ。これからはもっと協力しよう!! |
店員 |
外国でもリサイク活動が積極的に行われています。
スウェーデンでは、リターナブル瓶(回収して、繰り返し使うビン)や
プラスチック容器に入った商品には価格に容器代が含まれていて、
容器返却時にその代金を返すシステムがとられています。 だから容器が捨てられるということはほとんどないようです。 デンマークでは、飲料用容器はリターナブル瓶以外のものは使ってはいけないという法律まであるそうです。 徹底していますね。 |
ママ |
興味深いお話ですね。日本ももう少し資源について考えなければならないようですね。
手軽な飲料缶ですが、安易に購入することにも問題があるのかもしれません。
ありがとうございました。 |
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