タイトル 知りたい!

H11.09.21発信


VOL.12 食品添加物と上手に付き合っていますか?
  祖母  最近の食品には必ずといっていいほど使われている添加物。 いつも気にして表示を見ているけれど・・・ 数多くいろんなものが入っているわ。
 添加物ってやっぱり必要だから使われているのかしら。




◆ 食品添加物にもあった!歴史 ◆
店員 店員  人は遥か昔から食べ物を保存するために、いろいろな工夫をしたり、 加工をしてきたようです。肉や魚を長持ちさせるために、薫製(くんせい)にしたり、 塩漬けにしたりすることも知っていました。
おばあちゃん  塩漬けといえば、梅干しもそうかもしれないねえ・・・シソで色付けもするし・・・
店員  そうですね。そういう工夫が今の添加物を生んだんでしょうね。
 終戦直後の混乱の中、人々は食べれる物なら何でも口にするという状況が続いたので、 食中毒が頻繁に起こりました。
 その事態を重くみた政府は、その事態を改善し、国民の衛生を守るための基本となる法律として、 『食品衛生法』を定めたのです。その中で、初めて『食品添加物』に定義がなされました。

○● 食品衛生法では ●〇
(食品)添加物とは・・・食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、 食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物をいう。

 今、日本の食品添加物の数は1400品目を越えるともいわれています。
 その添加物を大きく分けると、こんなふうになります。
食品添加物とは

 合成添加物については審査された結果、厚生大臣の指定を受けたものです。


◆ 食品添加物が必要とされるわけ! ◆
おばあちゃん  身近なところで・・・私の大好きなお豆腐で使われている添加物について教えてもらえるかい?
店員  はい!お豆腐はご存知のとおり、大豆が原料となります。
 大豆を水に浸し、細かくつぶしてできる大豆の汁を煮て、 豆乳とオカラに分けます。その豆乳に「にがり」を加え、固めたて出来上ったのがお豆腐です。
 この過程で、大豆の煮汁の激しい泡立ちを押さえるために「消泡剤」を使ったり、 豆乳を固めるために「凝固剤」を使います。これらが豆腐作りに必要とされる添加物です。

使用目的 食品添加物名 (例)
豆乳を固める
(凝固剤)
塩化Mg(マグネシウム)
塩化Mg含有物(にがり)
硫酸Ca(カルシウム)
泡立ちを抑制
(消泡剤)
シリコーン樹脂
グリセリン脂肪酸エステル
おばあちゃん  いろいろなものが含まれているんだねえ。昔、「にがり」といえば、 海水の塩分に含まれているものを使っていたようだけれどね・・・


◆ セレクトしてみよう 食品添加物! ◆
おばあちゃん  買い物する時、表示が気になるけれど、この頃気になるのは、 孫の好きなウインナーなど。赤っぽいのが妙に加工品って感じだけれど・・・
店員 店員  そうですね。毎日のように戴くお肉や魚も、輸入ものが多く、保存法などが問題となりますね。
 ハムやウインナーソーセージも、肉の色を保ったり、形を整えるために添加物が使われています。
 以下のようなものが例としてあげられます。
 けれど、やっぱり必要以上の添加物は避けたいですね。 私としては、赤っぽいウインナーは、着色料が使用されているので極力避けた方がよいと思いますよ。
 
使用目的 食品添加物名 (例)
安定した色素づくり
色の固定
(発色剤)
亜硝酸NA(ナトリウム)
腐敗を抑制
(保存料)
ソルビン酸
酸化のよる変質・変色防止
(酸化防止剤)
ビタミンC

 食品添加物については、もっと意識して付き合うべきです。 便利で、おいしい食品の陰には、それに伴う問題点があげられています。
 私も、もっと勉強していきたいと思います。 またこの続きを一緒に考えていきましょう。
おばあちゃん  これからは、もう少し考えて買い物しますよ。 できるだけ自然の物を食べたいものね。どうもありがとう。




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