H11.12.21発信 |
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VOL.15 | たかがビタミン?されどビタミン!『続編』 |
五大栄養素のひとつと言われるビタミン。
慢性的に不足すると、体も不調になってしまうらしいの・・・ よく耳にするビタミンってどんなもの? それに、どんなものを食べれば補えるのか教えてほしいわ。 |
◆ ビタミンB1、B2って? ◆ |
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ママ |
前回はビタミンの定義と、全般的な働きについての話をしてくれましたね。 水溶性、脂溶性のビタミンがあるっていうことも知りました。 |
店員 |
今回はビタミンの何種類かについてお話しましょう。 前回のおさらいですが、 水溶性のビタミンには、ビタミンB1、 ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、 ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、ビタミンCがあり、 脂溶性のビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあります。 ビタミンB1は、神経組織の維持など神経の働きを調整してくれるビタミンです。 多く含む食品は、乾燥豆、大豆、豚肉、玄米、卵黄、レバー、ブロッコリーなどです。 不足すると、脚気、便秘、消化不良、イライラ感、憂鬱感などの状態になりやすいようです。 |
ママ |
ビタミンが神経の働きにまで影響するなんて驚いたわ! そういえばビタミンB1も、 水に溶けやすいという性質以外に、熱に弱いんですよね。 だから調理時は、流水で手早く洗い、栄養を失わないよう食べる直前に調理したらいいんですよね。 |
店員 |
そうですね。よく覚えておられましたね。
それに比べビタミンB2は、熱には強い方で、
加熱後の食品でも損失が少ないです。 うなぎ、レバー、ヨーグルト、チーズ、ほうれん草などに多く含まれていて、 不足した状態が続くと太りやすくなりますよ。 |
◆ 植物性食品には含まれないビタミンB12? ◆ |
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ママ |
ビタミンと聞くと野菜や果物などに多く含まれていると思っていましたが、
結構幅広い食品に含まれていますね。 |
店員 |
そうですね。ただ聞きなれないでしょうが、ビタミンB12は、
植物性の食品には含まれていません。 ビタミンB12を多く含む食品には、 牛肉、牛・豚レバー、乳製品、にしん、さばなどの魚類です。 |
ママ |
へえ〜。驚きました。
ところで、そのビタミンB12には、どんな働きがあるのですか? |
店員 |
「赤いビタミン」とも呼ばれるように、後で説明する葉酸(ようさん)と補い合いながら、
血液の合成をつかさどるために不可欠なビタミンです。
同時に細胞の生成と維持にも欠かせません。 だから貧血ぎみの人や菜食主義の人は、特に意識的に摂取してほしいですね。 |
◆ ビタミンの仲間の葉酸(ようさん)って、どんなもの? ◆ |
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店員 |
葉酸は、ビタミンB12と同様、血液合成・細胞生成・維持に必要です。 また、「脳の食べ物」と言われるように、脳が健全に働くために必要不可欠なビタミンです。 多く含む食品としては、レバー、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなどの野菜、 オレンジ、バナナなどの果物、アーモンド、ピーナッツなどの豆類などです。 |
ママ |
ビタミン摂取は、大変そうね。
ついつい子供の好きな肉類中心の献立をを作ってしまうけれど、
偏らないように考えるべきね・・・魚も、もっといただかなくっちゃあ。 |
◆ ベータカロチンは、肝臓でビタミンAに変身! ◆ |
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店員 |
ビタミンAは、脂溶性(油に溶ける)で、動物性食品に含まれる「レチノール」と、
緑黄色野菜に含まれる「カロチン」、ふたつのタイプで存在します。 ベータカロチンは、肝臓でビタミンAに換えられ、吸収されます。 夜盲症などの目の病気を防いだり、皮膚の障害を防ぎます。 また、抵抗力を高め、成人病や老化を防ぎます。 多く含む食品に、魚・肉類の肝臓や、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、パセリなどです。 いくつかのビタミンを紹介しましたが、他の栄養素と同じように、 ビタミンも総合的な働きをします。だから、バランスよく摂取することが大事ですね。 買い物される時は、ちょっと意識して、肉や魚の種類をかえて購入するとか、 野菜も色の濃いもの、たくさん食べれるように煮ることのできるものなどもすすんで購入してください。 |
ママ |
確かに!確かに!今度、近所の奥さんたちにも聞いてみようかしら・・・
みんなで考えて工夫すると、栄養ももっと広い範囲から採れるわね。 |
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